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AI Overview vs AI Mode — Googleの2つのAI機能の違いとAEO戦略への影響
今日 · 読了5分 · aeolab編集部
📌 TL;DR(冒頭結論)
AI OverviewはSERP内の自動要約、AI ModeはChat形式の独立タブ。AEO戦略では両方への対応が必要です。
AI OverviewとAI Modeは、同じGoogleが提供するAI機能ですが、役割も使い方も異なります。SEOやAEOに取り組む担当者は、この2つを混同したまま施策を立てると、的外れな対策に時間を使うことになります。
AI OverviewとAI Modeの違いを整理する
Googleは2024年のI/Oで「AI Overview」を発表し、2025年以降は「AI Mode」も段階的に展開しています。名前が似ているため混同されがちですが、機能の性質は大きく異なります。
AI Overviewは従来の検索結果ページ(SERP)の中に組み込まれた自動要約機能です。一方、AI ModeはGoogleの検索ページ上部に表示される「AI Mode」タブから利用する、Chat形式の専用検索体験です。
AI Overview — 通常検索の中に現れるAI要約
AI Overviewは、通常のGoogle検索を行ったときに検索結果の上部に表示されるAI生成の要約ブロックです。
主な特徴は以下の通りです。
- 通常のSERPに統合されており、別タブや別インターフェースへの移動は不要です
- 情報収集・定義系クエリ(「〇〇とは」「〇〇の意味」など)で頻繁にトリガーされます
- SEO上位ページの内容を参照して要約を生成します。引用元リンクが表示されることもあります
- ユーザーの追加操作なしに表示されるため、クリックスルー率(CTR)に直接影響します
AEO的な観点では、AI Overviewに引用されるためには構造化された情報ページの作成が重要です。FAQ SchemaやSpeakableなど、意味的に明確なマークアップが有効です。
AI Mode — 会話型の専用検索体験
AI Modeは、Googleが提供する独立した会話型検索インターフェースです。
- 検索ページの「AI Mode」タブから起動する Chat 形式のUIです
- 複数の条件を一度に処理する比較クエリや、購入検討・サービス選定といった多段階の意思決定クエリに向いています
- 会話の文脈を保持しながら深掘りできるため、ユーザーが複数の質問を連続して行うケースに対応します
- 現時点(2026年4月)では全ユーザーへの一般公開が段階的に進んでいる状況です
AI ModeはRAGベースの深い情報取得を行うため、単純なページ要約ではなくコンテンツの論理構造や信頼性がより重要になります。
どのクエリでどちらがトリガーされるか
| クエリ種別 | AI Overview | AI Mode |
|---|---|---|
| 定義・用語解説 | ○ よく出現 | △ 出ることもある |
| 比較・選定(AとBどちらが良い?) | △ 部分的 | ○ 向いている |
| 手順・ハウツー | ○ よく出現 | ○ 向いている |
| ローカル・店舗検索 | △ 限定的 | ○ 対話で深掘り可能 |
| 複雑な条件付き検索 | △ 苦手 | ○ 得意 |
| ニュース・速報 | ○ 出ることがある | △ 限定的 |
この表はあくまで傾向であり、クエリの表現や競合コンテンツの状況によって変わります。
AEO戦略への影響
AI OverviewとAI Modeの両方に対応することが、現実的なAEO戦略の出発点です。
AI Overviewへの対策として有効なのは以下のアプローチです。
- FAQ SchemaやHowTo Schemaなど、構造化データの整備
- 定義段落を冒頭に配置し、検索意図に直接答える構成
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化
AI Modeへの対策では、コンテンツの深さと論理的な一貫性が重要です。
- 比較コンテンツや選定ガイドなど、意思決定を支援するページの作成
- 複数の観点から1つのトピックを掘り下げた記事構成
- 内部リンクによる関連コンテンツのクラスタリング
どちらか一方だけに絞るのではなく、クエリ種別に応じてコンテンツタイプを使い分けることが現実的です。
日本のWebサイトへの影響
AI OverviewはすでにGoogle.co.jpでも表示されるケースが増えています。一方、AI Modeの日本語対応は2026年現在も段階的な展開中であり、全てのユーザーに表示されているわけではありません。
日本語コンテンツの運営者にとって当面の優先事項は、AI Overviewへの対応です。特に「〇〇とは」「〇〇の使い方」といった定義・ハウツー系のページに対して、構造化データと明確な段落構成を整備することが、引用される可能性を高める実践的な方法です。
AI Modeが日本語圏でも本格展開されると、会話の文脈を踏まえた深いコンテンツへの需要が高まると予測されます。今から比較・選定コンテンツの充実に取り組んでおくことが、中長期的なAEO対策として有効です。
よくある質問
AI OverviewとAI Modeはどちらを優先してSEO・AEO対策をすべきですか?
現時点では日本語検索で表示頻度の高いAI Overviewへの対策を優先するのが合理的です。FAQ SchemaなどのStructured Dataと明確な段落構成を整備することで、引用される可能性が高まります。AI Modeへの対応は比較・選定コンテンツの充実から始めると効果的です。
AI Modeはすべてのユーザーに表示されていますか?
2026年4月時点では、AI ModeはGoogleによる段階的な展開中であり、日本語ユーザーへの完全公開はまだ進行中の状況です。AI Overviewと異なり、専用タブからのオプトイン形式となっています。
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